『ふるさと再発見の旅』-新潟【特別編】塩引き鮭 2008年2月号

パート1【味わう】で紹介した、村上が誇る「塩引き鮭」について改めて紹介します。

 「塩引き鮭」の作成は、ちょうど今の季節が最盛期で、多くの家の軒先で、写真のよう  にぶら下がっています。
 毎月2と7日がつく日(2日・7日・12日・17日・22日・27日)に行なう朝市(六斎市、長さ400mの道路の両側に200軒余りの店がでています)でも必ず売られています。(写真)

(塩引鮭の作り方)
 @鮭の内臓を取り除き、全体に満遍なく塩を手で擦り込む。
 A表裏を返しながら約1週間ほど塩を馴染ませる。
 B表面の塩をきれいに洗い流し、塩水に浸けて全体が均等な塩分になるようする。
 C1週間〜2週間、寒風干しをして仕上げる。
 ★「塩引き」にされるのは雄の鮭です。腹は全部裂くのではなく、中間で止められていて二つ割になっています。村上は城下町であるため、切腹を嫌いこのようになったといわれています。
 
 塩をまぶして樽につけて作る「新巻鮭」とは、明らかに作成方法が違います。
 「塩引き鮭」は、身を適度の大きさに切り焼いていただきます。寒風で干していますので、箸をつけると身がぽろっと剥がれます。程よい塩分と甘みが合わさっていて、ご飯のおかずに最高ですし、おにぎりの具にしても合います。

 今年は、温暖化の影響で海の温度が上がり、鮭が取れる量が少なかったそうです。また近年は寒風が吹く日数が減り、干すのに苦労していると聞きました。
 こんな所にも、地球温暖化の影響が出ているとは、びっくりしました。






筋子屋(塩引き鮭)



六斎市


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