音楽散歩                                                竹太郎
第19楽章  2013年6月号  ピアノ協奏曲第5番「エジプト風」 作曲 :サン=サーンス
第18楽章  2013年5月号  『天国と地獄』序曲 作曲 :オッフェンバック  
第17楽章  2013年1月号  『美しく青きドナウ』 作曲 :ヨハン・シュトラウス
第16楽章  2012年12月号 交響曲第9番『合唱付き』 作曲 :ベートーヴェン  
第15楽章  2012年11月号 組曲『ペール・ギュント』より『ソルヴェイグの歌』 作曲 :グリーグ
第14楽章  2012年10月号 スケルツォ(Op.31) 作曲 :ショパン
第13楽章  2012年9月号  組曲『ドリー』(Op.56)の「子守歌」 作曲 :フィオーレ
第12楽章  2012年8月号  『中央アジアの草原にて』 作曲 :ボロディン
第11楽章  2012年7月号  『モルダウ』 作曲 :スメタナ
第10楽章  2012年6月号  組曲『惑星』 作曲 :ホルスト
第9楽章   2012年5月号  ピアノ三重奏曲『偉大な芸術家の思い出』 作曲 :チャイコフスキー
間奏曲    2012年4月号  ビオレッタ・パラ(Violedes Parra) 『Gracias A La Vida』
第8楽章   2012年3月号  ピアノソナタ第17番『テンペスト』 作曲 :ベートーヴェン
第7楽章   2012年2月号  ドビュッシー『パスピエ』(ベルガマスク組曲)
間奏曲    2011年12月号  バイオリンのためのソナタとパルティータ 作曲 バッハ
第6楽章   2011年8月号  バレエ音楽『火の鳥』 作曲 :ストラシンスキ
第5楽章   2011年7月号  狂詩曲『スペイン』 作曲 :シャンブリエ
第4楽章   2011年6月号  『アルハンブラの思い出』 作曲 :タルレガ
第3楽章   2011年5月号  『春に』 作詞 :谷川 俊太郎   作曲 :木下 牧子
第2楽章   2011年4月号  『上を向いて歩こう』  作詞 :永 六輔   作曲 :中村 八大
第1楽章   2011年3月号  `gba  レクイエム ニ短調 K.626  作曲 : モーツアルト  
 

 ロマン派音楽からクラシック音楽好きになった私は、モーツァルトの音楽には、触れる機会は多くても、さほど惹かれることはありませんでした。モーツァルトの音楽の魅力を知るきっかけは映画「アマデウス」でした。

 サリエリというイタリア出身の宮廷作曲家がモーツァルトの才能に嫉妬し、毒殺するというストーリーでした。サリエリの音楽は当時の貴族社会の受けは良かったのですが、今日ではあまり演奏されることはありません。
 一方、モーツァルトほど後世から愛された作曲家もいないでしょう。

 晩年のモーツァルトは貧困に苦しめられました。サリエリ扮する金持ちが彼にレクイエムの作曲を依頼します。彼はその報酬のために毒に蝕まれた体に鞭打ちこの曲を作曲しますが、途中で力尽きます。遺体は共同墓地に葬られました。その墓地の荒涼たる情景が今でもこの曲とともに脳裏に焼きついています。

 先日、仕事が早く終わったので根津駅で途中下車して谷中霊園を歩いてきました。故人の墓碑を眺めつつ、ふとこのレクイエムを思い起こしました。




 谷中霊園 2011年1月28日
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