原子力発電のない明日を                       2011年6月号
札幌市 岩崎 正
  この大震災と原発被害の最中に北海道電力は5月20日、プルトニウムとウランの混合酸化物(MOX)燃料をフランスの工場で加工するための申請を経済産業省に提出した。北海道電力は福島第1原発事故後の記者会見で「泊原発のプルサーマル計画を変更する考えはない」と表明した。
 同じ、5月20日「泊原発を止める会」など、脱原発を求める市民団体が泊原発の即時停止を求める6366人分の署名を北海道電力と高橋はるみ知事に提出した。
 私は2009年に脱原発をめざす市民団体に出会い、その後いくつかの学習会にも参加して徐々に知識を広げて原発の危険性を認識するに至った。それまではほとんど関心が無かった。そして、今回の大災害と原発事故である。マスコミも一斉に報道を開始し、国民の関心も高まっている。
 原発推進は国と電力会社と原発メーカーの東芝、三菱などが一体となって進めて来た。日米原子力協定で日本はアメリカから20年先までの原子力発電に必要な核燃料(濃縮ウラン)を購入する契約をしているという。
 原子力発電の仕組みは核兵器製造の仕組みと一致する。日本はいつでも核兵器を製造できる状態にあるとも考えられる。
 これまで国民の多くが原発推進を容認してきたことが現在の大事故につながったということもいえるのではないか?
 このまま単純に原発ゼロに進むとは思えないが、私が2年前から関心を持ち始めたように国民が今、原子力発電のあり方に関心を持ち日本と私達の生命をどう守って行くのか真剣に考え行動することで、危険な原子力発電に頼らない明日を築くことができると考える。


原発問題を発信し続ける「サッポロッカショ」のメンバー「櫻井ブルース農場さんのステージ(2009年「輝け9条!憲法野外フェスティバル」 札幌)


泊原発(「とまりん館」に展示されていた写真)。
原発は札幌の西70kmにある。

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