インドネシア 修行の旅(バリ、ボロブフール) @今生の別れ?       2011年7月号
H.T
 師匠が言われる。次はバリである。明日の命は分からない。この旅行が今生の別れのものになるかもしれぬ。心して準備すべし。
 バリの準備か別れの準備か、ともかく師のお言葉である。3月下旬に出発の予定で、さてそろそろ修行支度にでもとりかかるか、と考えていた矢先、3/11の地震、原発事故である。これは出立中止となるか、と危ぶんだが、関西空港発なので、交通機関さえ乱れてなければなんとかなりそうだ、となった。(成田発のツアーでは中止になったものもあったようだ)
 空港の待合室のTVでは、福島原発へのヘリからの放水の中継をしている。ガルーダ航空の機中でも、気がきではなく、もう一度戻ってこられるだろうか、と不安がよぎる。
 今生の別れ、とはこの意であったか。
 3/18夕刻、無事バリ島デンパサール空港に到着。ホテルに入ってからも、普段は見ないTVをつけ、日本語放送に見入る。東北地方の広がり続ける被害の様子、どんな事態になるかわからない福島原発状況。今回ばかりは、旅を楽しむという雰囲気にはなかなかなりそうもない。
 インドネシア、神々の島と言われるバリ島と、ジャワ島ボロブドゥール遺跡をめぐる修行は、心ここにあらずといった中で始まったのであった。海沿いのためか、思ったほど暑いわけではない。ヒンズー遺跡のバリに夜がきた。






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