省電力は発電である(「見える化」へ)      2011年11月号
H.I
 カリフォルニアの州都はロサンゼルスかと思ったら、サクラメントというところだそうですが、そこでは原発を住民投票によって廃止し、電力のグリーン化を進めて大きな成功をおさめてきているそうです(長谷川公一『脱原子力社会へ』岩波新書)。合言葉は「省電力は発電である」。節電は環境への負荷は全くなく、放射能事故の危険も廃棄物処理の必要もない、長期的効率的な「省電力発電」なのだ、と消費者に呼びかけ、協力と共感を呼んだとか。
 さて、節電のためには、電気の使用状況の把握(はやっている言葉で「見える化」)がかかせません。今回はそうした機器と使用勝手の紹介。

 まずは実際の電気消費の表示が可能な積算電力計、中国計器社製の「省エネナビCK-5」を入手(33600円)。配電盤を開け、ブレーカー下の主配線にクリップ様のセンサーを2個はさんだ後、無線装置とコネクタで結び(C)、その後、表示モニター(B)にデータ受信の設定をしました。
 「灯01」の選択で現時点の総消費電力がわかり(@)、プリンタを立上げたりすると何W増えたのか表示されます。PC電源ONで110W、冷蔵庫が運転中になると100数十W、扇風機だと40W、蛍光灯20Wなど、5秒くらいは遅れるがほぼリアルタイムでわかるので、細かに不要機器電源はOFFとして、節電できます。また、月別や日別(A)の実績表示も可能。月別使用量目標を設定でき、達成率も表示されます。月別は役に立つものの、「今日」の表示では目標値表示があてにはならず残念。
 省電力の成果はグラフ(D)のとおり。「省エネナビ」導入は8月だったので、その効果という訳ではないが、今年は昨年比でかなり意欲的な節電を実施できたことが見てとれる。
 LEDは、東芝の「LDA7N」(白熱電球40W相当、7Wの消費電力)が値段も手頃で、従来のLED電球より光が拡散できるため、直下だけ明るいということもなく、60W位に感じられる(E)。7個の電球を交換してある。
 また、数年前より、長期間使用でない場合は、単3乾電池は充電式のニッケル水素電池「エネループ」(SANYO製)を使用(F)。これも重宝しています。




       
 ELED電球        F充電式単3電池携帯型
 (昼白色)           GPSなど電池の消耗が
 1500円程度          大きい場合に効果大
                  (写真は充電器と)

 @現在の総消費電力の表示


 A一月(毎日)の電力量表示


 B電力量表示モニター


 C電力センサーと無線装置(配電盤)

 
  D消費電力量
 (昨年との比較。電気料金領収書より)
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