「末廣亭日記」十六   パントマイム                  2013年6月号
H・I
 

 梅雨入りの6月。末廣亭の上席初日、土曜と重なり、夜席も満席の盛況(2階席は閉じてたが)。芝居でも、行くなら初日とも言われるようですが、満員のお客さんを前にして、出演者からも程よい緊張感が伝わってきて、いい芸(噺)が続きます。
 本日の圧巻はカンジヤマ・マイムのパントマイム。大きなマネキン人形を抱えて登場し、舞台に立てかけた。あれ?等身大?人間か?ともう一度見るが、瞬きもなし、肌色もマネキンで、やっぱり人形か。さては一人芝居なのか。と、しばらくして動き出してびっくり。「話すパントマイム」で、客席と対話しながら演技は進む。ロボットのギクシャクした動き、風におされて後ずさり、ない棒に寄りかかる、ありえないものがあるように見える不思議。
 しん平師匠、今日は古典落語で「豆屋」。さん平師匠の芸風から新境地を開くのか。
 彦いち師匠、民話を想像させる名だが、体育会系・格闘技系のノリで、バクチのつぼ皿のピンなる、一種のいかさまをまねて失敗する噺で満場を沸かせる。


 林家彦いち   hikoichiHP

 
 カンジヤマ・マイム
 カンジヤマ・マイムHP


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