福島だより7月編 2011年8月号 | ||
ポポロ福島支店長 | ||
3月11日から、東北地方の歴史が変わりました。 100年に一度のりーマンショックが落ち着いてきた矢先に、1000年に一度の大震災・津波が東北の地を襲いました。さらに、福島は原発で、郡山に近いわが町も、放射線に汚染されました。風評もいれると、まさに4重苦の災難で気持ちは落ち着いていない状況ですが、めげている時間はありません。 例年の今頃は、自宅の庭でトマト、キュウリ、茄子を作りますが、本年は、放射線の除去として全面ヒマワリ畑になりました。収穫物が、ベクレル、キュリー、シーベルトという、とても食べれない、ありがたくない放射線物です。 自然豊かな、環境がこのように広域に汚染されると、それなりに原発について深く考えるものだと認識しました。大事故が起きて人間は生きることについて原発・大災害を真剣に考えるものだと気付きました。原発では土地を捨てるか、この地に踏みとどまるべきか、ハムレットの気持ちが頭を過ります。 人生は2回あるといった、有名な哲学者の言葉を思い出しました。うろ覚えですが(ルソー?)。 「一回は、ただ存在している人生、二回は生きるという人生」 大震災の中で、尋常でない普通の状態(存在)と、その中で真剣に生きる(生存)意味を深く考えないと、押しつぶされそうになる時代になるのかもしれません。こんな余計なことを考えている状況だから、まだ大丈夫なのかも知れません。 私が、今から16年前、福島に来るときに、埼玉からこの地に来た時、「ふるさとの山」LA MONTAGNEの歌の一節を思い出しながら、安達太良山の蒼い空を見た記憶がありました。 「国を捨てた若者は 都会の片すみで何をしてるのか ある物は会社勤め 何の気がねもなく帰りのベルを待つ 自分の好みもよく知り モダンなアパートの部屋にくつろいで ジャズに酔いしれたり うまい料理に生きがいを見つけるのだろう 今も山は美しい燕の群れを眺め もうそこに秋が来たのを告げる山は」 ふるさとの山が放射線で破壊されました。地域の人と一緒に、もとの自然に再生出来るようにしていきたいものです。 --------------------------------------------------- 暑い日がまたまた続いてますが、皆様はお変わりありませんか。 ポポロ新聞は毎回拝見させていただいてます。今回の竹内さんのレポートを読み、あの美しい食べれない向日葵をみて、とても言えないですが、心痛みます。 昨年から開発始まった社内システムが11月切り替え向け、今検証系試験の最中です。毎日帰りが遅いので、水曜日の定時退勤日は羨ましいです。 8/7 (aoyagi) |
![]() ---------------------------------------- 福島だより7月(続:別注) @プレメルトダウン (炉心がいつ溶け出してもおかしくない温度の状態) ↓ Aメルトダウン (炉心が溶け出した状態) ※4月下旬発表 ↓ Bパーフェクトメルトダウン (炉心が完全融解し全て液体に相転移した状態) ※5月上旬発表 ↓ Cメルトスルー (液状化した炉心が高熱により圧力容器を突き破った状態) ※今ここ ↓ Dメルトアウト (液状化した炉心及び熱せられた物質が施設自体を破壊し外界に放射性物質をばらまいている状態) ↓ Eサーフェスフュージョン (溶け出した液体が大地すら侵食した状態 以後数百年は居住不可) |
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