インドネシア 修行の旅       D神々の島に日が暮れて       2011年11月号
H.T
  旅の終りには、再びバリ島へ。ジャワ島から来てみるとバリは豊かに感じる。「バリ」、ヒンドゥー語の「お供え物」の意という。神々の島(プラオ・ディワタ)とも称される。信心深い人は日に3度の祈りを捧げる(トリ・サンディオ)。
 ヒンドゥー教は4階級あり(@ブラマナ=僧侶、Aクサトリア=商人、Bウェシア=商人、Cスードラ=農民・労働者)、他の階級との婚姻は不可だったため、昔はかけおち婚だったが、今はできちゃった婚とか。
 5つの祭りがあり、それぞれ、@神、A先祖、B坊さん、C人間、D悪霊、をまつるのである。
 さらに、村には必ず3つの寺があり、作る、守る、こわすを象徴している。
 とは言っても、今時の若者たちはそんなに宗教に縛られてはいないそうで、イスラム教徒でも、酒を飲んだり、豚肉を食べたりするとか。
 ちょうど満月の時期はお祭りで、通りかかった村では、村人たちが着飾り、お供え物を持って寺へと向かっているのに出会った。
 タマン・アユン寺を訪ねる。きれいに手入れされた広々とした芝生に寺院、門、塔が並ぶ。
 夕刻、インド洋を望むタナロット寺から沈み行く夕陽を眺める。雲がかかり、世界の前途は多難であるとのお告げであったのかもしれぬ。

 インド洋の夕景(タナロット寺)


 村祭り


 タマン・アユン寺


 寺院の像(左右)・門
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