寄席では落語以外の芸を色物(いろもの)と呼ぶらしい。代表的なのは漫才か。奇術・漫談・曲こま・物まね・紙切等さまざまあります。しかし、上方では漫才以外が色物とか。
落語家の顔や名前は、はて誰だったか、と見るために『寄席芸人写真名鑑』なる小冊子を参照したりするが、色物のほうは個性的でバラエティに富んでいて、印象に残ることが多い。
楽器片手に小咄の場合、「○○漫談」(○○はギターとかウクレレ)だったりするが、柳家紫文(しもん)、プログラムには「俗曲」。
「演芸界の久米宏です」そう言えば似ている。三味線をBGMがわりにしながら、「火付け盗賊改め長谷川平蔵が〜」夕刻あたりに両国橋近くを歩いていると通行人同士がすれ違い「事件」が・・・。という話をさまざまにひねって笑わせる。芸が光る。
漫才、ホームラン登場。「地方公演に行ったら、司会者が『名前は、名前は・・・あッ、ホームレスです』」。このコンビも、息が合っていて楽しい。
「笑いは副作用のない薬です」「笑いは心のエーヨーザイ」。「エッ?もう一度」。「笑いは心のカクセイザイ」
実は、色物師という言葉はない。色事師などと間違えてはいけない。エロ事師たち、これは野坂昭如。
|

柳家紫文
(ラジオデイズHP)

ホームラン(漫才協会HP)
|