スリランカ紀行-F    セレンディピティ                  2012年10月号
H.T
 古来、タプロバニーと呼ばれたスリランカ(輝ける土地)。その古称のひとつがイスラム商人サランディプに由来する「セレンディプ」。ここから派生した「セレンディピティ」(掘り出し物)という言葉が、1754年に英語の物語にはじめて登場。作家アーサー・C・クラークは、この地に住むことになった自分の人生が「セレンディピティ」の適用例だと述べて、この言葉を紹介しています。
 さて、中部のキャンディ。夜の仏歯寺(仏陀の歯が安置されているとされる聖地)は観光客で溢れかえっていた。キャンディアン・ダンスと夕食後、ホテル「ツリー・オブ・ライフ」へ。トイレに入っていると突然停電。手探りで廊下に出ると、停電は近くの部屋だけだ。係りの人が駆けつけ、しばらくすると復旧。後で師匠が、実は部屋のテレビをつけようとしてプラグをさしたら停電になったと(こっそり自白された)。ホテルには、古来からの健康法(オイルマッサージ)アーユルヴェーダのメニューもあった。酒飲みには時間がなかったが、心残り。
 最近の物価上昇率が40%ほど。奥さんたちも働くようになり、みんな仕事を2つ位持ってる。ガイドのガンガさんも、首都コロンボに従業員のいる店を持ってると言う。ただし「スリランカ人は時間を守らない、私も守るようになったのは日本行ってから。大統領も9時の会議に来るのが10時です」。南国時間なのだ。紅茶を土産に買う。最後の夕食は中華料理。深夜、シンガポール航空で離陸。さらばセレンディップ。

 
 カレー料理に果実

 
 どこでも見かけた三輪車

 コロンボタ夕景(キャンディ)


 歌う隣のグループ


 スリランカ西海岸
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