平和のインドシナ駆け足紀行 B水上人形劇(ハノイ) 2007年6月号 | ||
H.I. | ||
ハノイは水の街。いたるところに湖や池があります。 ホン河(紅河)のほとりに開けた古都、漢字にすれば、河内。 古くからベトナムの政治の中心として歴史書にも登場します。 日本からの遣唐使、阿倍仲麻呂が時の中国朝廷から派遣され、安南都護府の長官として赴任もしております。 ベトナムの神話によれば、彼らは龍の子孫であるとか。 ハノイは旧名タンロン(昇龍)。そういえば、ハロン湾クルーズの船先は龍の頭でした。 現地ガイドのファンさん(男性)によれば、ベトナムでは、6割が農村に、3割が都市に、1割が山地にすみ、教育(進学率)は小学校98%、中学92%、高校80%とのこと。教育熱心な国なのです。 ファンさんは大阪に2年留学していたとかで、関西の地名もよく知っています。 ハノイ紹介では、人口350万の都市で、バイクが200万台と聞きました。 確かに、街はバイクがあふれています。しかし、これがみんな車になったら大渋滞となってしまうので、まあ、これでいいのかも。 ホーチミン市でも、ハノイより車が多いとは言え、やはりバイクが主要な交通手段。どちらでも、夕方から夜に、家族やアベック、友人の2人乗りでただただ乗り回している光景が見られます。 夕涼みも兼ねたドライブ、楽しいひと時なのだそうです。(昼間もバイクだらけですけど) ハノイの夜は、旧市街−ホアンキエム湖そばの小さな劇場で水上人形劇を観ます。入れ替えの人でごったがえし、外国からの観光客が大勢います。 左手の楽器の演奏者にスポットライトがあたり、歌声で始まり始まり〜。普通なら舞台があるべきところに水が張られ、池となっていて、水面に人形が登場。漁師と魚の追いかけっこや、鳳凰の求愛、水牛と少年など、短編劇が繰り出されて、ベトナムの民話の世界がたっぷり。 特に、飛び跳ねる魚たちなどは、本物もびっくりの動きです。最後は花火も出てきてフィナーレ。 幕の後ろから人形遣いの人が登場、みんな腰まで水に浸かりながら人形を動かしていたのです。 ベトナムの水田などは水も深かったりで、農村の祭りでは、こんなふうにして楽しんでたのでしょうか。 翌日、旧市街を散策。一柱寺、ホアンキエム湖・・・フムフム。ところでと、帽子がほしいとなって、すげがさ風のノン、よくベトナムの写真にあるのをと思ったら、それは女性しか使わないのだとのこと。 なるほど、かぶってるのは、みんな女性ばかり。じゃあ、男は!? うむ、男性用には緑色のヘルメットがあるのです。 まあ、サファリ帽風だし、いいかと考えて、ベトナム人民軍のバッジ付を2ドルで手に入れ、旅行中お世話になったのでした。 |
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