心の中の南アフリカ D 『エトセトラ』 2007年2月号 | |||
H.I. | |||
空港での出発前の点呼、「はい!」と大音声。痩身に眼鏡の長老、「隊長」とのこれが最初の出会いだった。大きなネーム入りスーツケースをお供にしている。朝食は常に一番乗り。ツアーの移動も常に先頭に立ち、時には現地ガイドさんの先に行く。食事では周りの人との談笑を欠かさない、尽きせぬ話題。えっ!刑務所関係に知り合いが多いですって、まさかヤーさんでは。それとも閉じ込める側?ナゾだ。ともかく元気である。79歳とか。世界中、70カ国だかそれ以上だかを回ってきたらしい。酒は飲まず、朝は3時頃に起きて体操と散歩。という訳で、外出禁止の我がツアー中は、ホテルの廊下をウシミツ時に1時間、「散歩」で往復していたらしい!実は若い頃に胃を摘出したという。それ以来、健康のために運動をかかさないとのこと。 あの冷たい風のふくテーブルマウンテンでは、さっさと見学が切り上げられておかんむり、「もっと見てまわりたかった!」。ケープタウンの夜空で南十字星を見つけ、「ああ、これで満足だ」(いつ死んでもええわ)。南アの後は、すぐまた南アメリカに旅立つとか。「それで最後だ」なんて言ってましたが、多分「今年は」を省略してたのでしょう。 ケープタウン、和食店での夕食。日本酒、日本の缶ビールが置いてある。。ウェートレスさんの一人の日本語がとてもうまい。聞くと、日本から来てる大学生。アルバイトとのこと。現地の大学に留学かと思ったら、日本の大学だそうだ。たしかにケープタウンも夜の外出など問題外かもしれないが、実は一人旅などもできてしまうのかもしれない。ヨットレースでは、喜望峰をゴールにしたものもあって、日本からも参加してたりするようですし、「TOYOTA」なんて車が走り回ってたりで、営業で現地にいる邦人も結構いるのかも。 帰りの飛行機でのこと、隣の席に元気な男性。マグロの資源調査で、南アフリカ沖を船で調べてたとのこと。オーストラリア沖とか世界中の海を何ヶ月もかけて、水産庁の委託を受けて調査してきたそうです。そういえば、最近マグロも資源が枯渇してきたとのニュースが。日本での需要が多いでしょうから。スシにマグロは欠かせませんからね。 スーパーで南ア産のワインを手に入れ、飲んでみる。ピノタージュ、2003年。さて、また師匠のもとに修行に行かなくては。 |
![]() ツツ大司教が説教した教会 ![]() 人類の祖先の化石が発掘された洞窟 ![]() 元マンデラ邸 |
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