「末廣亭日記」弐    五街道雲助(ごかいどう くものすけ)       2011年3月号
H・I
 末廣亭には、地下鉄新宿三丁目駅のC3出口か、JR新宿駅から地下通路で来るならB2出口が便利でしょう。東京の常設の寄席は、他に浅草演芸ホール、上野鈴本演芸場、池袋演芸場がありますが、桟敷席があるのは末廣亭のみ。浅草と上野はアルコール可のようですが、ここはやはり、しらふで味わいたい。その代わり、いずれでも、途中入場・退席OK。寄席を聞きながら弁当・お茶OK。末廣亭は、入場してすぐ右に売店があります。演じている途中なら、係りのお姉さんが、適当な席に案内しますので、椅子席か桟敷席の希望を言えばいいでしょう。人気演者出演の土日などは、普段使わない二階席に案内されることもありますが、ここも眺めはよろしい。

 外にある受付で、大人2700円払うと、昼・夜通し見られます(途中外出すると無効)。休憩がありつつも、12時から21時までいると、さすがに腰や足が痛くなりますが。あらかじめ、外でお茶と好みの弁当・茶菓など仕入れておくのも良い。テレビでは見かけない演者がほとんどでしょうが、落語だけでなく、漫才、奇術、漫談、紙きりなど、それぞれに楽しく、落語よりよほど笑わされたりします。
 筆者は2年ほど前に、骨折・入院手術の時期があって、リハビリ代わりに松葉杖で末廣亭に通っていました。年会費1万円(4回入場券付)の「末広亭友の会」にも入会。(会員割引で入場料金は2200円。入会時に湯飲みと扇子をせしめた)
 と書いているうち、本題の紙面が少なくなってきた。2月24日、夜の主任は雲助師匠。落語CD昭和の名人決定版(小学館)の解説者。優しい顔だが本格派。今夜は、のれん過ぎまで動かない酔っ払いをたっぷりと聞かせてもらった。「酒のない国に行きたい二日酔い。三日目には帰りたい」



 末廣亭2月


 雲助師匠(師匠のホームページより)
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