「末廣亭日記」四    軍歌のラテンで落語?・・・          2011年5月号
H・I
 

 

 四月下旬、昼席。漫才、「ロケット団」登場。息の合ったコンビで、テンポいい掛け合いで笑わせる。四字熟語を題材に、「一石二鳥」「以心伝心」などを復習したのち、「煮え切らなく、なかなか決められない様子は?」に「計画停電!」。落語、しん平師匠も原発事故を辛口批評。
 トリは、川柳川柳(かわやなぎ せんりゅう)。3月でめでたく80歳を迎え、独演会も企画されてるとの事。師匠、高座にあがるや、歌いだす、それも軍歌を。威勢のいい歌が、負け戦となってくると、やがて短調の歌となってくる。「貴様と俺とーは、同期の桜」。玉砕、学徒出陣。歌の合間に戦中のエピソードを語る。「そして、敗戦」。ガラッと調子が変わり、ジャズを奏で、熱演に爆笑と拍手が沸く。さて、と見ると、一回楽屋に引っ込み、再登場。ソンブレロにギター、メキシカンスタイル。あっけにとられる客席を尻目に「マラゲーニャ」を熱唱、大喝采。毒舌師匠、大いに元気である。




 川柳川柳 師匠 (三遊亭金時HPより)


 ロケット団 (ロケット団公式サイトより)
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