音楽の宝庫ラテンアメリカ。フォルクローレもいい。
ビオレッタ(1917-67)は日本語で言えば、すみれ。南米チリで、埋もれていた民謡を集めて、ギターをかかえて旅をし、歌い、また曲と詩を作った女性吟遊詩人。Gracias A La Vida −『人生よありがとう』は彼女の代表作。アルゼンチンの歌手メルセデス・ソーサほか、多くの歌手がカバーしている。ビオレッタを源流として、やがて南米に「新しい歌」が生まれてくるが。
同じチリのノーベル賞詩人パブロ・ネルーダは、彼女を讃えて歌う。(「うたうための挽歌」)
空から 空へと 走り 歩き うたう
地上のすみれ(ビオレッタ)よ
・・・
そして夜 空で あなたはきらめく
ひとつのギターの星座となって
(以下、「人生よありがとう」から結びの詞)
Gracias a la vida que me ha dado tanto.
me ha dado la risa y me ha dado el llanto,
asi yo distingo dicha de quebranto,
los dos materiales que forman mi canto
y el canto de ustedes que es el mismo canto
y el canto de todos, que es mi propio canto.
! Gracias a la vida que me ha dado tanto・・・!
グラシアス・ア・ラ・ビダ あなたがくれた
笑いと涙で 私は歌う
つらい日々と 幸せの日々
あなたのうたは あたしのうた
あたしのうたは みんなのうた
みんなのうたは あたしのうた
グラシアス・ア・ラ・ビダ
ケ・メ・ア・ダード・タント (水野るり子 訳)
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