音楽散歩 間奏曲    ビオレッタ・パラ(Violedes Parra)       2012年4月号
         『Gracias A La Vida』 Mercedes Sosa
I.H(またまた代演)

 
 音楽の宝庫ラテンアメリカ。フォルクローレもいい。
 ビオレッタ(1917-67)は日本語で言えば、すみれ。南米チリで、埋もれていた民謡を集めて、ギターをかかえて旅をし、歌い、また曲と詩を作った女性吟遊詩人。Gracias A La Vida −『人生よありがとう』は彼女の代表作。アルゼンチンの歌手メルセデス・ソーサほか、多くの歌手がカバーしている。ビオレッタを源流として、やがて南米に「新しい歌」が生まれてくるが。
 同じチリのノーベル賞詩人パブロ・ネルーダは、彼女を讃えて歌う。(「うたうための挽歌」)

  空から 空へと 走り 歩き うたう
  地上のすみれ(ビオレッタ)よ 
   ・・・
  そして夜 空で あなたはきらめく
  ひとつのギターの星座となって


(以下、「人生よありがとう」から結びの詞)

 Gracias a la vida que me ha dado tanto.
 me ha dado la risa y me ha dado el llanto,
 asi yo distingo dicha de quebranto,
 los dos materiales que forman mi canto
 y el canto de ustedes que es el mismo canto
 y el canto de todos, que es mi propio canto.
 ! Gracias a la vida que me ha dado tanto・・・!

 グラシアス・ア・ラ・ビダ あなたがくれた
 笑いと涙で 私は歌う
 つらい日々と 幸せの日々
 あなたのうたは あたしのうた
 あたしのうたは みんなのうた
 みんなのうたは あたしのうた
 グラシアス・ア・ラ・ビダ
 ケ・メ・ア・ダード・タント (水野るり子 訳)

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