スリランカ紀行-B ライオン岩の宮殿跡に登る−シーギリヤ 2012年6月号 | ||
H.T |
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さて、洞窟の美女の後、またしばらく絶壁中の道を歩く。左手は磨かれた2mほどの高さの壁が続く。ミラーウォール(鏡の壁)と呼ばれる部分もある。中腹の広いテラスに着く。岩山側に大きなライオンの足が見える。鋭い爪の造形は実に見事だ。かつてはライオンの胴体・頭部もあったとも言われている。ライオンの喉から胴体をくぐって上の宮殿へと登っていったのだろう。 宮殿跡まで、岩に張り付けられた鉄製の急な階段を登ってゆく。壁には、かつて使われたであろう、岩の階段跡が見える。ここを登って行くには、頑健な体と豪胆さが必要たっただろう、王も、従者も。 頂上は、ただの平地となっていて、宮殿の面影はなく、四方に広がる森がはるか先まで見える。少し下がったところには、プールのように水がためてある貯水池があり、岩をくりぬいた玉座というベンチがあった。 スリランカでは、古代の王たちは大きさが数キロ以上ある貯水池をいくつも作った。現在もそれが農業のに使われているという。王といっても戦争ばかりしてたわけではないのだ。 ![]() 岩山の中腹に広いテラスがあり、ライオンの 左右の足が今に残っている |
![]() 岩に刻まれた見事なライオンの爪 ![]() 左右の足の間に石段がくりぬかれ、その上部に、頂上に上る鉄製階段が続いている ![]() 頂上の宮殿跡は、今はただの平地になっている |
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