スリランカ紀行-E ダンブラ石窟寺院 2012年9月号 | ||
H.T |
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さて、長くて暑い夏もようやく退場の気配。島国スリランカでは、海岸地方はしのぎやすく、お茶の産地の内陸の高原地帯は涼しい。旅の記録と写真を眺めていると、もう一度旅に出た気持ちとなる。 旅も後半。中部のダンブラ石窟寺院を訪れる。折れ曲がった長い階段の参道の前に花屋さんが参詣客に花を売っている。小さな一束を買う。欧米人を含む沢山の観光客で賑わっている。20分ほど登って、寺院の境内前。例によって靴を脱ぎ、保管所に預けてから入場! 石窟は古い順から第一から第五まであり、岩を穿ち、石像もまた自然の岩を彫りだしたものである。日本であれば最重要の国宝級であろう。かつて写真撮影禁止であったが、今はフラッシュも含めて自由とか。外貨獲得の苦肉の策であろうか。仏像に尻を向けてはいけない、と注意されているにもかかわらず、つい、記念撮影して振り向くと石仏の顔があったりする。地の石の質感と彩色が調和し、厳粛で静謐な空間となっている。とはいえ、異教の神も含めた石像・石仏はどことなく、人なつこい雰囲気も持っている。 バスは南下して、美人が多く、雨も多い香辛料の産地、マータレーを経由し、お茶の産地キャンディへと入る。今夜の宿である。夕食の前に、キャンディアン・ダンスの華やかなショーで歓迎される。 ![]() キャンディアンダンスのフィナーレ(キャンディ) |
![]() 石仏(ダンブラ) ![]() 石窟寺院。岩から聖なる水が滴り落ちる (タンブラ) |
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