「末廣亭日記」拾参(十三)  新作落語                 2012年9月号
H・I
 

 落語も、いわゆる「古典落語」という江戸期頃の噺を正統派とする考えがある。一方では、時代時代に合わせた題材をもとに創作すると言う考えもある。もともと、江戸に始まったお座敷の滑稽話を源流としているのであろうから、当時は創作であったわけだ。栄枯盛衰を経て、庶民の楽しみであった落語が歌舞伎・能などと並んで「伝統芸能」視されるようになってきたのか。かつては、江戸・都内の町単位にいたるところ寄席があって、銭湯にでも行く感覚で、はやっていたようである。
 さて、円丈師匠。創作・新作落語の現役草分けでもある。本日は昼席トリで、アクション落語と称して、映画「ランボー」を落語で演じ、ベトナム人カゴ屋まで登場で場内を沸かせた。昼一番は、弟子、三遊亭たん丈が、おなじみ「寿限無」を、今風に長い名だったらこうなると好演。
 ギター漫談、林家ペー。全身ピンクで決めて登場。サザエさんの大ファンとかで、その主題歌を熱唱。2階席までも客。

   
   林家ペー・林家パー子
(林家ぺー・パー子 公式ブログ)


 三遊亭円丈
(三遊亭円丈「落語の世界」HP)
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